子どものまま

一番の発見だったかもしれない。
探していた最後のピースが見つかって、ついにパズルが完成したような気持ち。
わたし自身をより深く理解し、より人生を豊かにしたいと続けてきた探求の旅。
ずっとずっと不思議だと思ってきたことの謎が解けた。

数秘に出会って知ったのは、持って生まれた自分の魂の資質。
わたしは創造と表現、そして子どもの質を多く持っている。
そして感じやすく傷つきやすいため、心を閉じて自分を守ろうとする性質も。
それはそのまま、子どものころからのわたしを表している。
わたしは16才で学校をやめ、19で今の夫に出会い、21で母になっている。
その後約10年間の専業主婦、20年以上のおちちやという形を通して、ずっと家庭の中で生きてきた。
4人の子どもたちを育てお菓子を焼いて、自分なりに懸命だったし全力だった。
もちろんその中でいろいろな人と関わったりいろいろな経験もしてきてはいるのだけれど、おそらく他の人に比べても圧倒的に社会経験が少ないのだということに気がついた。
たぶんすべての分野ににおいて、みんなが普通に経験しているようなこともほとんどしたことがない。
持って生まれた性質に家庭環境、ここまでの生活が合わさって、子どものころからあまり成熟する機会の無いまま年を重ねたのだと思う。
本の世界とお絵描きとお人形遊びが大好きで半分空想の中で生きていたあのころの、幼い「すみえちゃん」のままなのだ。

18才の誕生日を迎える前、大人に近づくのが怖くて「いつまでも子どものままでいたい!」と強く願ったのを思い出した。

そう考えるといろいろなことの辻褄が合う。
わたしは未だに生活の面でも経済的な面でも自立できたことがない。
夫や両親とも対等な関係というよりはどこか保護者と子どものようになってしまい、 いくつになっても心配ばかりさせている。
知らない人が大勢いる場所では小さい子のように緊張するし、自分の気持ちがうまく言葉にできなかったり、伝えようとすると先にポロポロ涙がこぼれたりする。
わたしよりも子どもたちの方がずっと大人でしっかりしている。
そんな自分がずっと不思議だった。
なんとか変わろう、変わりたいと思っていろいろなことをしてもみた。
やっとわかった。
やっと気づいてあげられた。

今月、わたしは52になる。
自分がこんな年になること自体信じられない気もするけれど、中身はまだまだ未成熟な部分がたくさんあるのだ。
こんな自分が恥ずかしいし情けないと思っていたこともあるけれど、むしろ今はどんな自分も丸ごと愛おしいと思う。
大人になるのを怖がるわたしにやさしく寄り添い気持ちを聴いて、安心してハートを開いていいんだよと言ってあげたい。
いろんなことを体験してひとつひとつ経験を重ねて、少しずつ成長していく様子を見守っていきたいと思う。

数秘的にも、これからのわたしの人生のテーマは自立だと言う。
それと共に本来の素質である創造性や表現力、子どものような無邪気さが生かされてくるのだろう。
チャレンジすることで人生を開いていくことができる、ということも知った。
自分の両足でしっかりと大地を踏んで立ち上がり、一歩ずつ歩いて行こうね。
そして世界がどんなに広くて大きいのかを見に行こうね。

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