玄米ごはんのパイをご用意します。

おはようございます(*^^*)
夏休みも、残すところあと数日。
小中学校のときのように宿題が出ないので、高校生になった娘のお手伝いに駆り出されずに済んでいます(小学校入学以来初めて!)。
8月最後の週末、どのように過ごされますか?
それぞれに楽しい時間となりますように♪

お知らせが急になってしまいましたが、玄米ごはんのパイ夏のカレー味、今シーズン最後のご用意となります。
夏休みの終わりに、ご家族の食卓に、楽しい集まりに、お出かけのお供にいかがですか?
色鮮やかな夏野菜をたっぷりお入れします。
ぜひ一度、お試し下さいね♡

お米はいすみ市結農園さんの、無農薬栽培玄米にR工房さんの自然栽培黒米、カレーと相性ばつぐんのひよこ豆を加え圧力鍋でもちもちに炊き上げたもの。
パイ生地には、主に成田市産無農薬小麦ユメシホウを使用しています。
フィリングには旬の野菜8種、外房の海で採れたひじきを。
国産菜種を圧搾した遺伝子組み換え無しの菜種油、自然海塩、醤油は仲間で手作りした米醤油です。
真心と愛情をいっぱいに込めて作るお食事用のパイ。
お子さまからご年配の方まで、普段玄米を召し上がらない方にもご好評いただいています。
食べ応え、満足感がありますので、サラダやスープなど添えるだけで充分にお食事として成り立ちます。

*玄米ごはんのパイ
1ホール(直径18cm)
3400円(お受け取りの場合)
3500円(郵送の場合、ラッピング代含む。クール便送料別途)

お食事として召し上がる場合、約4〜6人分くらいの目安となります。
カットサイズで6個分になります。
ご希望の場合は、カットし個包装いたします。
夏場で傷みやすいため、賞味期限は冷蔵の上製造日含め2日間となります。
郵送の場合お届け日が賞味期限となりますので、当日中にお召し上がりになるか、またはカットし個包装の上冷凍して下さい。

ご用意は、8/27(土)になります。
こちらでのお受け取りは当日16時以降、郵送の場合は、翌日(28日)のお届けです。
配送に2日以上かかる地域へのお届けをご希望の方は、大変申し訳ありませんが9月以降をお待ち下さい。
ご希望の方は受け取り方法とお電話番号、郵送の場合はご住所と希望配達時間も添えてメッセージをお願いします。
贈り物の場合は送り先と送り主、両方ともお知らせ下さい。
ご希望が定数になり次第締め切りとなります。
ご注文を心よりお待ちしております♡

また28日(日)は、玄米ごはんのパイをゆふぞらさんへ納品します。
こちらでは1カットからお買い求めいただけますので、どうぞよろしくお願いします♡

波乗り

房総、御宿海岸。
車で10分ほどで行けるこのビーチが、わたしたちの夏の遊び場だった。
夏休みになると子どもたちに「いつ海に行く?」と度々聞かれたし、海に行けば「いつまで遊べる?」と聞かれ、帰るときはとても残念そうにした。
特に上の2人は海が大好きだった。
子どもたちが大きくなり部活や進学で一緒に過ごす時間が減ると、海へ行く機会はかなり少なくなった。
すえっこは入るより見ている方がいい派なこともあり、海水浴はわが家の夏の行事とは言えなくなってしまった。
3年前の夏は産後サポートのために娘の家に滞在することが多かったし、この2年間は海水浴場自体が閉鎖されていた。
最後に海に入ったのがいつだったかさえ忘れてしまったし、わたしはもう水着もビーチサンダルも持っていなかった。

7月、娘たちと孫たちと一緒に海へ行った。
海で遊べる小さな子たちの存在が、また夏の浜へと向かわせる。
本当はずっとわかっていたことだけど、わたしの中ではっきりと気づいたことがある。
海を楽しみたいのは、誰よりわたしだ。
水の心地よさを、波の力を感じ味わいたいと、わたしの心が言っている。
その気持ちに、何年も何年も応えてあげてこなかったのだ。
仕事とか、家族とか、いくらでも理由は上げられる。
だけど、自分の内側から湧き上がってくる純粋な望みの方をなぜ拾ってあげない?
ばかだな、わたし、本当にばかだったな。
こんなささやかな願いさえ叶えてあげないなんて。
こういう小さなことをひとつひとつ大切にしてあげることからしか、満ちた人生なんて始まらない。

8月も終わりに近い平日のビーチは、まだ夏の空気を残していた。
新しい水着とビーチサンダル。
わたしは初めて、自分だけのために海に来た。
そして、何年か振りに海に入った。
ひんやりと冷たいが、すぐに慣れる。
わたしは波乗りが大好きだ。
サーフボードでも浮き輪でもなく、自分の体ひとつで波をとらえる。
大きな波が最大に盛り上がって砕ける寸前、その頂点に乗れたときは最高に気持ちいい。
ふわっと体全部が持ち上げられ、一瞬波に運ばれる感じ。
それは波の来るタイミングと、波が来たときにいかにその波に呼吸を合わせられるか次第。
自分のところに来る前に波が砕けてしまうと、頭からもろにザブ〜ンと白波をかぶることになる。
目にも耳にも塩水が入るし、飲むこともあるし、海中に引っ張り込まれることもある。
でも、それも含めて楽しい♪
「わー大きい!」
「わーかぶった〜!」
「わーお魚跳ねた!」
ひとりで波に乗り続け、子どものようにはしゃぐ。
空に浮かんだ雲が龍にしか見えなくて、わたしがわたしに贈った大事な時間をまるで見守ってくれているかのようで、その雲に手を振った。

運転チャレンジ

「澄絵の運転チャレンジ(勝浦編)」


夫とわたしの仕事と高一の次女のアルバイト、それぞれのスケジュール調整がなかなかできず、どこにも行けていない夏休み。
お弁当のお渡しを終えた昨日の午後、「海に行こう」と娘を誘う。
支度をして家を出たのは、もう3時過ぎ。
少しでも海に入りたいし、できれば夕陽もみたい。
行き先は勝浦市守谷海岸。
わたしの運転で行くのは初めて。
きっと見つけられるであろうと期待していた海岸入り口の看板に気づかず、だいぶ先まで行き過ぎてからなんとかUターン。
20分もロスした後に海岸の駐車場に着いたときは、もう4時だった。
駐車場のお兄さんが「ここは5時で閉まっちゃうので、ゆっくりしたいなら向こうの駐車場をおすすめしますよ」と教えてくれた。
そのときは親切なお兄さん、ありがとう♡と思ったのだけど…。

さらに海岸まで降りて行く。
その駐車場は海岸沿いに一列に並んでいて、そしてとても混んでいた。
目の前は海、行き止まりなのでここで後戻りすることもできない。
しまった、来るべきじゃなかった、と思ったときはもう遅く。
奥の方に一台分空いていると言われ向かうと、前から車が。
ギリギリ一台通れる幅しかなく、しかも車は躊躇なく進んでくるので、わたしが下がるしかない。
このときはもうすでに、泣きたい気持ち。
ただでさえ苦手なバックで、狭い、人の行き交う道を戻る。
その車をやり過ごしてから、もう一度駐車場へ。停めて、ビーチに。
こんな思いをしてやっと来たのに、ああがっかり…。
思っていた風景とあまりに違う。
空はどんより曇っていて水は澄んでなく、浜は海藻だらけでそして人、人、人。
わたしは泳ぐのを、娘は写真を撮るのを楽しみにして来たのに、その気もなくなってしまった。
いいや、今日は帰ろうか…。

ところが。
駐車場から、どう出ればいいのかわからない。
前は壁、両脇に車、後ろにも充分な余裕はない。
何度か下がったり戻ったりしながら切り返そうとしたけれど、どうやっても無理。
わたしの運転技術では、出られる見込みがない。
途方に暮れる。
一体どうすれば?
そのとき、一人の男性が声をかけてきた。
「誘導しましょうか?」
えっ⁉️まさかの助け船。
もちろん遠慮なくお願いする。
丁寧に、そしてわかりやすくサポートしてくれる。
どういうふうにハンドルを切るか、身振り手振りまで入れて。
観光客の方らしく、小さい子たちが「パパ〜、何してるの?」と寄って来た。
心からの感謝を込めてお礼を伝え、無事生還。
きっと黙って見ていられないくらいの様子だったんだろうな、わたしが。
帰り道、とんでもない珍道中を振り返りながら笑ってしまった。
コメディだね、もはや。

普通は何でもなくできることが、人によっては大きなチャレンジになる。
ぱっと思いついたことをすぐに行動に移すことも、わたしにとってはチャレンジ。
行きたいところ、やりたいことに動いてあげることも、意図的に挑戦していこうと思っている。
だからたぶん人が見たらおかしいくらいささやかなことなんだけど、わたしにとってはとても大事なこと。
これからもできるだけ、未知のことに挑戦していかなくてはと思ってる。
小さなチャレンジを重ねた先に、大きな挑戦が待っていると思うから。
(それにしても、チャレンジの規模が小さ過ぎるな…)

写真は同じく守谷海岸にて、8ヶ月の孫と長女。
このときは綺麗だったな〜。

お弁当をご用意しました。

おはようございます(*^^*)

昨日は8月最後のお弁当の日でした。
夏の思い出は、お弁当の思い出。
たくさんの料理を作ったなぁ。
新しい出会いもご縁もいただきました。
お召し上がり下さったみなさま、本当に本当にありがとうございました♡

「土と風のお弁当」お品書き
・黒米入り玄米または15穀米入り白米ごはん
・夏野菜の揚げ浸し
・オートミールのコロッケ
・車麩のしょうが焼き カレー風味
・ひじきれんこん
・にら豆腐
・ピリ辛糸こんにゃく
・白花豆甘煮
・パプリカのピクルス
・はぐら瓜の浅漬け
・紫蘇味噌
・梅干し
・金胡麻塩
・かぼちゃ羊羹

9月に入ると少しずつ素材も変わってくるので、新しい料理がいろいろ生まれそうで楽しみです♪
お弁当屋さんを始めて、もうすぐ3ヶ月。
わかったこと、見えてきたことにそろそろチャレンジしてみようかな。

お弁当をご用意します。

まだまだ残暑は続くようですが、いつの間にかずいぶん日が短くなってきましたね。
稲の穂も黄色く色づき、夏も終わりに近づいていることに気づきます。
なぜか不思議と寂しさを感じてしまうのは、子どものころの気持ちと変わらない。
残りの夏を、めいっぱい味わっておかなくちゃ♪

今日はご注文をいただいたので、お弁当をご用意しました。
いつも応援下さるBroom香房さんの、ハーブ講座のお昼ごはんに。
さちこさんからのご縁でいただいたご注文も、おまけにいくつか。
お弁当屋さんから次々につながりが生まれ、育ち始めているのを、驚きと喜びで見ています。
おちちやの新しい物語が、スタートしたのを感じています。
この先どんな展開が待っているのか、どんな未来に出会うのか、わくわくドキドキしながらページをめくっていきたいと思います。

本日のお品書き
・黒米入り玄米ごはん
・大豆ミートの唐揚げ
・和風豆腐ハンバーグ
・白なすのステーキ
・ラタトゥイユ
・枝豆ととうもろこしのかき揚げ
・ペンネジェノベーゼ
・小豆かぼちゃ
・さやいんげんと油揚げの煮物
・おくらの胡麻和え
・茗荷甘酢漬け
・梅びしお
・金胡麻塩
・もちきびだんご

次のご用意は、20日(土)になります。

「土と風のお弁当」

土に生まれ、風に育まれ。
素材のいのちを丸ごといただくお弁当。
おかあさんのおちちのように、いのちをはぐくむごはん。

地元いすみ市または周辺地域で栽培された、自然栽培のお米と旬の新鮮な野菜たち。
豆や雑穀、乾物など栄養豊富で滋味あふれる植物性の素材たち。
調味料や植物油は国産原料で伝統製法、天然醸造のものを使用しています。

季節の味と香りを、まあるいわっぱに詰めました。

内容はその日出会える素材によって決めますので、おまかせになります。
アレルギーのある方、苦手な食材のある方はご相談いただければできる限り対応いたします(使用する素材はすべて植物性のものになります)。
ごはんは雑穀入り白米、または黒米入り玄米のどちらかお選びいただきます。

おひとつ 1200円。
ごはん多めは+50円です。

お受け取りは、おちちやにて当日11:30〜15:00までとなります。
この時間内に来られない方は、ご相談下さい。
ご注文の受け付けは19日(金)19:00までですが、それ以前に定数になりましたら締め切らせていただきます。
ご希望の方は、こちらまでメッセージをお願いします。
お電話番号、ごはんのご希望、個数、アレルギーのある方は具体的にお伝え下さい。
お受け取りの際は、クーラーボックスまたはクーラーバッグ、保冷剤などお持ちいただければと思います。
冷蔵庫で保存の上、当日中にお召し上がり下さいませ。

ご注文を心よりお待ちしております♡

ラタトゥイユ

こんにちは(*^^*)
あっという間にお盆も台風も過ぎ、せみの鳴き声がにぎやかな夏の後半となりましたね。
何日かのんびりしようとお休みに入ったとたん、ダウンしたわたし。
この辺りは未だ変わらず…まだまだ自分の大事にし具合が足りないな、と。
もっと自分の体の声に耳を傾けることと、必要な休息を充分にあげること。
それが一番大事なことですね。
やっと今日から動けるようになり、ほっ。

わが家の定番、夏野菜のラタトゥイユ。
野菜が大好きな子どもたちも、よく食べてくれます。
普段の食卓のはくたくたに煮崩れていたりするのですが、今日は形も色合いも美しく仕上がるようにと気を配りました。
まとまったご注文をいただいたので、明日はお弁当の日。
このラタトゥイユが、夏らしい鮮やかな彩りをくれるでしょう。

20日(土)も、お弁当をご用意します。
明日、改めてお知らせしますね。
楽しみにお待ち下さいませ♡

お弁当をご用意しました。

こんにちは(*^^*)
おとといの大雨から、青空と暑さが少しずつ戻って来ましたね。
久しぶりの雨と涼しさに、癒しと潤いをもらった気がします。

今日はお弁当の日でした。
お弁当作りは、わたしにとって毎回小さなチャレンジの連続です。
あらかじめメニューを決め、材料を選び、改めてメニューを練り直してから料理に取りかかります。
そのときに、必ずいくつか面白いアイディアが湧いてくるんですよね。
今まで作ったことのないものだったりちょっと冒険なアイディアだったりするので、そこはわくわくしてトライしてみることにしています。
料理って、本当に自由な可能性にあふれているんだなぁって感じながら楽しんでいます。

「土と風のお弁当」
本日のお品書き
・黒米入り玄米または15穀米入り白米ごはん
・高野豆腐のハーブフライ
・おくらの唐揚げ
・うずら豆のチリコンカン
・なすの味噌田楽
・もちきびポテト
・れんこんのきんぴら
・切り昆布とえのき茸の煮物
・イタリアンパプリカのソテー
・ゴーヤの佃煮
・茗荷の梅酢漬け
・ミニトマト(アイコ)
・金胡麻塩
・まくわうりのコンポート

いつもお弁当をご注文下さるBroom香房さん、今日は講座のお昼ごはんにとお届けしました。
お隣さんにもお声かけ下さり、一緒にお届けしたのですが。
その方がわざわざお電話を下さり、とてもおいしかったからまた注文したいと。
まだ始めたばかりなんです、と言うと力強い応援の言葉をかけて下さって。
わたしもつい、お弁当への想いを熱く語ってしまいました。

お弁当屋さんを始めて2ヶ月。
やってみて、わかってきたこと、これからやってみたいこともいろいろと出てきました。
少しずつ少しずつ、できることを増やしていければと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします♡

次回のご用意は、20日(土)を予定しています。

お弁当、もう少しご用意できます。

おはようございます(*^^*)
明日6日は、お弁当の日。
夏の素材と香りをたっぷり詰めて、ご用意いたします。

まだ少し余裕があります。
ご希望の方いらっしゃいましたら、本日19:00までにご連絡下さいませ。
お待ちしております♡

久しぶりに、ケーキをご用意します。

おはようございます(*^^*)
今日は、久しぶりにお菓子のお知らせです。

グルテンフリースイーツの研究に入ってからずいぶん経ちますが、ここ数ヶ月はほとんどお弁当の方に集中していたので、実はあまり進んでいないのです…。
それでもうれしいことにおちちやのお菓子がまた食べたい、とたくさんの方が楽しみに待って下さっています。

そこで今回は、旬のブルーベリーをたっぷり使ったケーキをご用意することにしました。
御宿町産の、減農薬栽培米粉を使用したグルテンフリーのケーキです。
ケーキ生地には、いすみ市R工房さんの自然栽培いちごの甘酸っぱいジャムを入れてアクセントに。
そして上にはご近所の棗(なつめ)さんの無農薬ブルーベリーをぎっしりと並べ、アーモンド粉で作ったクランブルで可愛らしく仕上げました。
冷やして夏に味わっていただきたい、フルーツたっぷりのケーキです。
夏休みのおやつに、ご家族の楽しいひとときに、午後のティータイムにお楽しみ下さい♡

*ブルーベリーといちごのクランブルケーキ

1ホール(直径14.5cm)
3600円(お受け取りの場合)
3700円(郵送の場合、ラッピング代含む)

原材料:米粉・国産豆乳・有機ブルーベリー
有機アーモンド粉・甜菜糖・国産菜種油
自然栽培いちご・玄米甘酒・自然塩
/アルミフリーベーキングパウダー

最高の材料を使用した、とってもおいしいケーキができたと思っています。
ぜひ、味わってみていただきたい♡
次にお菓子を販売するのがいつになるかわからないので、この機会にお召し上がりいただけるとうれしいです。

ご用意するのは8/7(日)、11(祝)の2回です。
こちらでのお受け取りは当日16:00以降、郵送の場合は、翌日(地域によっては翌々日)のお届けです。
ご希望の方は受け取り方法とお電話番号、郵送の場合はご住所と希望配達時間も添えてメッセージをお願いします。
贈り物の場合は送り先と送り主、両方ともお知らせ下さい。
ご希望が定数になり次第締め切りとなります。
ご注文を心よりお待ちしております♡

親友のこと

わたしと、友人はわいのお話をしますね(*^^*)

彼女とわたしの出会いは、5才のとき。
引っ越しにより新しい保育園に入園したわたしと、その園に通っていたはわい。
そのころどんな関係だったのか、一緒に遊んだりしたのか、ほとんど記憶は無い。
たったひとつ覚えているのは、お遊戯会で白雪姫の劇をやることになり、じゃんけんで負けたわたしとはわいが意地悪な継母の役をやることになったこと。
はわいが「鏡よ鏡…」のお妃、わたしがりんご売りのおばあさんを演じた。

小学校時代は接点のなかったわたしたちは、中1で同じクラスになり再会した。
30年以上も前の、片田舎の中学校。
そこは窮屈で退屈で、とても狭い世界だった。
はわいはちょっと変わった女の子だったので、学年の中でも割と目立っていた。
個性的で芯があって感性が豊かで、他の子たちとは全然違っていた。
そしてわたしと、なぜかとっても仲が良くなった。
思春期ゆえの傷つけ合うようなけんかもあったけれど、お互いの存在を特別だと感じていたのだと思う。

中学卒業後は、全く違う道を進む。
はわいは女子校から有名大学へ行き、有名企業に就職。
その後アメリカに渡り、向こうで結婚。
わたしは高校が合わず中退、有機農業や自然食に興味を持ち、旅に出た沖縄の小さな島で結婚、出産し子育て。
そしておちちやを開業する。
それぞれの道を歩みながらごくたまに連絡を取り合う、そんな年月が続いた。

再び交流が深まったのは、数年前。
アメリカから帰国中の彼女が、わたしに会いたいといすみまで遊びに来てくれた。
小さいころのはわいにそっくりな、可愛い娘さんを連れて。
砂浜に座って、わたしたちはたくさんたくさんの話をした。
離れていた時間を取り戻すかのように、いろんなことを。

この夏、3年ぶりに予定していた実家への帰省を見送ることになった。
ちょうど帰国中のはわいとも、少しだけでも会えるかもしれないね、と楽しみにしていた。
会えなくなった代わりに、久しぶりの長電話。
数年前からはわいはレザークラフトを始め、自分のブランドを立ち上げた。
もともとものづくりが好きだった彼女は、ついに自分の探し求めていた仕事に出会えたのだそう。
わたしたちに共通していることはたくさんある。
自分を生きる、ということを探求してきたこと。
自分の仕事は、魂の表現だと思っていること。
何時間も話は尽きなくて。
何も作らず飾らずわたしのままでいて、こんなにも通い合える存在がいたとは。
そして、それは長い間わたしが心の底から求めていたものだったことに気がついた。

彼女が言った。
「だってわたしたち、同一人物を演じたじゃない?」
衝撃の事実。
彼女がお妃でわたしが魔女。
そのことを覚えてはいたけれど、同一人物という視点はなかった。
何ということだろう。
彼女との関係は運命だと思っていたけれど、そんな象徴的な出来事ってあるだろうか。
しかも、人生が始まったばかりのころに。

電話の後、贈り物が届いた。
彼女手作りの、革のカードケース。
ここにどんな想いが込められているかがわかるからこそ、とても尊いものだと思う。
わたしからは、いすみの旬の恵みと愛情をたっぷりと詰めた玄米ごはんのパイを。
きっと言葉以上に、伝わるものがあるはずだから。

わたしたちの愛と友情は、これからもずっと続くだろう。
お互いを勇気づけ合い背中を押し合って、それぞれの道をゆくだろう。
幼いころからのあだ名で、はわい、すっちと呼び合いながら。