運転チャレンジ

「澄絵の運転チャレンジ(勝浦編)」


夫とわたしの仕事と高一の次女のアルバイト、それぞれのスケジュール調整がなかなかできず、どこにも行けていない夏休み。
お弁当のお渡しを終えた昨日の午後、「海に行こう」と娘を誘う。
支度をして家を出たのは、もう3時過ぎ。
少しでも海に入りたいし、できれば夕陽もみたい。
行き先は勝浦市守谷海岸。
わたしの運転で行くのは初めて。
きっと見つけられるであろうと期待していた海岸入り口の看板に気づかず、だいぶ先まで行き過ぎてからなんとかUターン。
20分もロスした後に海岸の駐車場に着いたときは、もう4時だった。
駐車場のお兄さんが「ここは5時で閉まっちゃうので、ゆっくりしたいなら向こうの駐車場をおすすめしますよ」と教えてくれた。
そのときは親切なお兄さん、ありがとう♡と思ったのだけど…。

さらに海岸まで降りて行く。
その駐車場は海岸沿いに一列に並んでいて、そしてとても混んでいた。
目の前は海、行き止まりなのでここで後戻りすることもできない。
しまった、来るべきじゃなかった、と思ったときはもう遅く。
奥の方に一台分空いていると言われ向かうと、前から車が。
ギリギリ一台通れる幅しかなく、しかも車は躊躇なく進んでくるので、わたしが下がるしかない。
このときはもうすでに、泣きたい気持ち。
ただでさえ苦手なバックで、狭い、人の行き交う道を戻る。
その車をやり過ごしてから、もう一度駐車場へ。停めて、ビーチに。
こんな思いをしてやっと来たのに、ああがっかり…。
思っていた風景とあまりに違う。
空はどんより曇っていて水は澄んでなく、浜は海藻だらけでそして人、人、人。
わたしは泳ぐのを、娘は写真を撮るのを楽しみにして来たのに、その気もなくなってしまった。
いいや、今日は帰ろうか…。

ところが。
駐車場から、どう出ればいいのかわからない。
前は壁、両脇に車、後ろにも充分な余裕はない。
何度か下がったり戻ったりしながら切り返そうとしたけれど、どうやっても無理。
わたしの運転技術では、出られる見込みがない。
途方に暮れる。
一体どうすれば?
そのとき、一人の男性が声をかけてきた。
「誘導しましょうか?」
えっ⁉️まさかの助け船。
もちろん遠慮なくお願いする。
丁寧に、そしてわかりやすくサポートしてくれる。
どういうふうにハンドルを切るか、身振り手振りまで入れて。
観光客の方らしく、小さい子たちが「パパ〜、何してるの?」と寄って来た。
心からの感謝を込めてお礼を伝え、無事生還。
きっと黙って見ていられないくらいの様子だったんだろうな、わたしが。
帰り道、とんでもない珍道中を振り返りながら笑ってしまった。
コメディだね、もはや。

普通は何でもなくできることが、人によっては大きなチャレンジになる。
ぱっと思いついたことをすぐに行動に移すことも、わたしにとってはチャレンジ。
行きたいところ、やりたいことに動いてあげることも、意図的に挑戦していこうと思っている。
だからたぶん人が見たらおかしいくらいささやかなことなんだけど、わたしにとってはとても大事なこと。
これからもできるだけ、未知のことに挑戦していかなくてはと思ってる。
小さなチャレンジを重ねた先に、大きな挑戦が待っていると思うから。
(それにしても、チャレンジの規模が小さ過ぎるな…)

写真は同じく守谷海岸にて、8ヶ月の孫と長女。
このときは綺麗だったな〜。

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