海へ

海。
近くの御宿海岸へ。
暑かった夏の間ずっと望んでいたのにいろいろ行けない理由があって、やっと今ごろになって初めて海に入れた。
台風後の海は黄色と赤の旗が立っていて波が荒く海藻がたくさん打ち上げられて綺麗とは言えなかったけれど、海水は冷たくなくとても気持ち良かった。

数日前体調が悪くて苦しくてたまらなかったときふと湧いてきたのが「もう全部手放してゼロになりたい」だった。
大好きな仕事をして大切な家族もいてたくさんのしあわせの中で生きているけど、そんなふうに思うほどいつのまにかいろいろ背負い込んでいたんだな。
この8月は何かの精算があったのかと思うほどいろいろなことが起きた。
2度体調を崩したし、自分のために楽しみにしていた大事なことをちゃんと味わうことができなかった。
理由は単純に、自分の身体と心の声をちゃんと聴かなかったことに尽きる。
なぜあのとき本当はわかっていたのに、自分の真実の方を選ばなかったのだろうという後悔、落胆。
もう絶対に2度と自分にこんな思いはさせないと強く思った。

そんなわたしを海は丸ごと迎えてくれた。
そしてあっという間にわたしからいらないものを全部持って行ってしまった。
何もかも無くなって丸裸になったように自由を感じた。
波と戯れ波に呑まれながらひたすらに遊んだ。
ただのありのままのわたしになっていた。
なりたいのも在りたいのもこのわたしだと思った。
それが純粋に心地良かった。
本当に欲しかったのはこれだけだったと心の底から思った。

シンプルに生きたいと思った。
自分にとって本当に大切なもの、必要なものは何か、望みは何なのか。
それを外側ではなく内側に見出すこと。
そして見失わないこと。
最優先にすること。
信じること。
それからやっぱり、いつだって毎瞬を味わうことを忘れないこと。

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