さよなら

ねえこんぶ。
お空の上はどんなところなの?
君はもう、痛みも苦しみからも解放されてすっかり自由で心地いいんだろうね。

どうしても悔いが残るんだ。
クリスマス前の一番忙しい日だったからといっても。
なぜ最後の瞬間に、そばにいてあげなかったんだろう。
こんなことなら、ずっとずっと抱きしめて撫でて励まし続けてあげれば良かったのにって。

夕べからほとんど昏睡状態に。
昨日は鳴いて暴れた点滴の針にも、今朝は無反応だった。
身動きもせず眠る君をできる限り温めて、祈り見守ることしかできなくて。
それでもまだ、君が目を開けて元気に起き上がるのを信じていたんだよ。
わたしがいるのを確認したかのように、本当にかすかな声を出したよね。
「こんぶ、ここにいるよ。大丈夫だよ。よくがんばってるね。元気になるんだよ」
って撫でて。
それがお別れになってしまったね。

6ヶ月前に引き取ったときも、そのあとも、もしかしたら君はとても弱く生まれてしまったのかもしれないと。
そういう覚悟はどこかでしていた。
でもだからって、こんなにあっという間のさよならが来てしまうなんて、想像すらしなかった。

ほんの数日前までおかかと一緒に走り回っていたし、おとといの朝だっていつもみたいに抱っこをねだって膝に登ってきた。

月齢の割にはあまりに小さくて、鳴き声は未だに赤ちゃんのようで、甘えん坊で。

だめだよ、こんぶ。
まだまだ時間がかかりそうだ。
君がもういないなんて、もう2度と君を抱くことができないなんて、とても信じられないんだ。

君の存在があまりにも大きくて、無くしたものの大きさに驚いてしまう。

ねえこんぶ。
どんなに君を愛しているか、言葉が見つからないんだよ。
だけど、伝わってたかな。
伝わってたらいいなと思ってる。

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